日付: | 03 Aug 2021 |
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詳細: | 英国「エコノミスト誌」は、世界各国が新型コロナウイルス以前の生活をどの程度回復できたかを示す「グローバル正常性指数(Global Normalcy Index)(注#)」を発表し、香港がトップに輝きました。これを証明するかのように、香港での展示会・見本市は活況を呈しており、ニューノーマル下において香港がいかに継続してビジネスを生み出し続けているのかを読み取ることができます。2021年7月には、香港最大級の展示会「香港ブックフェア」が徹底した衛生管理とスムーズな運営という新しい基準に基づき開催され、パンデミック前の約85%レベルとなる83万人以上の来場者を記録しました。
香港貿易代表部の周啓良(ベンジャミン・チャウ)上席副総裁は、「今年の香港ブックフェアは、7日間の会期中に83万人以上の来場者数を記録しました。香港経済の緩やかな回復は、リアル形式による展示会の更なる復活につながります。香港貿易発展局は、経済の回復に一層の弾みをつけるため、より多くの展示会を開催する準備を進めています」と語っています。
「香港ブックフェア」への盛況な参加状況を見れば、香港ではすでに大規模なビジネスイベント開催への受け入れ準備が整っていることがわかります。同イベントの成功は、7~9月の四半期に予定されている展示会開催への大きな希望に繋がるものです。
■第3四半期(7~9月)は、強力なイベントラインナップで第2四半期の2倍のイベント開催を予定 第2四半期に開催されたリアルイベントの勢いに後押しされ、第3四半期には第2四半期のほぼ2倍となる30以上の展示会が予定されています。
第3四半期には、待望の大規模イベントが復活します。8月には、「2021香港ブランド&プロダクト・ショッピング・フェスティバル」と「パピー・サマー・ファン・エキスポ」が共にアジアワールド・エキスポ(AWE)で初開催となり、「第35回香港国際旅行展示会(ITE)」、「第16回MICEトラベル・エキスポ」、「HOFEX 2021」、「ジュエリー&ジェム・ワールド香港」、それに「香港ウォッチ&クロック・フェア」が香港コンベンション&エキシビション・センター(HKCEC)で開催される予定です。
アジアワールド・エキスポの陳芳盈(アイリーン・チャン)チーフ・エグゼクティブ・オフィサーは、これからの香港での大規模イベント開催について、「香港で最大級となるイベントが8月に再開し始めるので、とてもわくわくしています。アジアワールド・エキスポでは、最新の衛生面での強化とアップグレードした施設を配し、皆様をお迎えできる準備が整っています」と語っています。
■世界レベルの会場は、「ニュースタンダード」に適した設備投資をしてイベント開催を準備 「アジアワールド・エキスポ」は、香港のMICE業界で初めてWi-Fi 6、可動式最新ハイブリッドミーティングブース「モバイル・スタジオ」、会場利用者が安心して施設を利用するための高機能オゾン殺菌システムなどを導入し、テクノロジーや接続性を高めています。広範囲にわたるこれらハードウェアのアップグレードは、6億香港ドル(およそ84億2000万円)をかけて行われました。
また、参加者数の多い展示会やカンファレンスが催されている「香港コンベンション&エキシビション・センター」も、2021年1月より、香港の象徴であるビクトリア・ハーバーを背景にオンラインプログラムを行うことができるハイテクスペース「ハーバー・スタジオ」を新たに設置しました。イベント主催者や出展者、来場者に対しより高度な体験を長期的に提供できるよう、5年間にわたるアップグレードプロジェクトも推進しています。
アジアを代表する国際都市である香港は、将来のイベントはどうあるべきかを再定義し、ニューノーマルをいち早く取り入れることで、平常を取り戻したことを証明しました。急速に変化し続ける環境の中、香港は一歩先をいく努力を続けています。香港の成功の秘訣は、努力を実践することにあります。主催者及び来場者は、香港での次なるビジネスイベントを安心して計画し、参加することができるでしょう。 #The Economist: Global Normalcy Index: https://www.economist.com/graphic-detail/tracking-the-return-to-normalcy-after-covid-19
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