日付: | 01 Aug 2022 |
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詳細: | 香港は4番目に大きな訪日マーケット コロナ禍前の2019年には香港から229万名強が来日し、過去最高を記録した<出典:日本政府観光局統計>。 人口約747万人(2020年統計)にも関わらず、4番目に大きな訪日マーケットのため、 自治体や企業が注目するのが、香港唯一のトラベルフェア「香港国際旅行展示会(ITE)」だ。 香港人は来日リピート率が非常に高く、初来日向けの王道でなくても売り込みの余地があり、 英語や漢字を使うために言葉の壁も少なく、マナー面でも日本人と大差がないのが特徴となる。
2022年4月21日から香港では域内の段階的な規制緩和を開始している。 全ての人に香港入境後最短7日間の強制検疫が残っているものの、 5月1日からは日本在住でワクチン完全接種済みの非香港居民も香港への入境が可能となった。 この入境規制下でも6月、7月と香港から日本へのパッケージツアーが催行されるなど、 徐々に規制緩和の方向に動いている。
このような状況下、2021年よりも規模を拡大し、2022年8月18~21日に 「香港国際旅行展示会(ITE2022)」が香港コンベンション&エキシビション・センター(HKCEC)で開催される。 パンデミック以前の85%には届かないものの、100以上の出展者のうち、60%以上は依然海外から参加する。 参加国・地域は日本、中国本土、香港、マカオ、台湾、カナダ、韓国、アイスランド、スペインなどだ。
出展者によっては香港入境後最短7日間の強制隔離という条件をクリアして、リアルな出展を計画しているが、 多くの出展者は香港の現地事務所や外部エージェントと連携しての出展。 今回は出展をオンラインを混ぜたハイブリッド型としているため、会場ではオンラインや生中継を駆使したブースが登場しそうだ。
香港人へ海外旅行に関するアンケートを実施 香港国際旅行展示会の主催者、TKSエキジビション・サービスは 2022年4月末に香港人へ旅行に関するアンケートを実施し、1,416の回答を得た。 回答者の多くは過去に香港国際旅行展示会へ来場した人たちのため、旅行好き香港人の傾向を探るのにはいいデータとなるだろう。 <出典: TKSエキジビション・サービス プレスリリース 「Survey found more Spending on Travel, Keen on Outbound and Take Local Travel」>
いつ海外旅行を再開するかの問いに対しては、4.9%が1カ月以内、9.7%は3カ月以内、32.4%は6カ月以内と回答。 4月末の時点では53%は「海外旅行を今は考えていない」と回答したものの、 79.9%は「香港帰国後の指定検疫ホテルで行う強制検疫が自宅での自己観察に変更となれば、海外旅行を考え始める」としている。
一方、渡航先を決める要素として一番多くの人が選んだのは「検疫と規制(49.2%)」で、 「値引き(19.6%)」や「衛生面と健康対策(17.1%)」、「キャンセル・返金への柔軟な対応(14.1%)」を遥かに上回った。 検疫が渡航先選びにどう影響するかどうかを尋ねたところ、 73.3%は強制検疫がない渡航先を選ぶとし、22.2%はまだわからないとの回答だ。
また、コロナ後に最初に行くであろう渡航先を2つ選んでもらったところ、77.0%が日本・韓国を含む北東アジア地域を選んだ。 続いて、中国本土・マカオ・台湾が38.2%、東南アジアが26.8%、北アメリカ・ヨーロッパが15.8%、オセアニアが6.9%となっている。
アンケートからも多くの香港人が日本への旅行の本格的な再開を心待ちにしているようだ。 今回のITE2022には、山形、新潟、栃木、茨城、埼玉、岐阜、兵庫、香川、宮崎、長崎、熊本などの 観光協会や企業が出展予定となっている。 香港からの訪日を狙うのであれば、是非この展示会を上手に活用したい。
=ITE2022 日本からの出展予定= いばらき観光キャンペーン推進協議会 / 栃木県観光物産協会 インフィニティコミュニケーション株式会社 オンランド(KGJトラベル合同会社) 香川県観光協会 岐阜県観光連盟 熊本香港事務所 埼玉県物産観光協会 中国地域観光推進協議会 長崎県 新潟県 / 山形県 パシフィックアビエーションマーケティング 兵庫県淡路島 HELLO KITTY APPLE HOUSE / ニジゲンノモリ 兵庫県国際交流協会 宮崎県香港事務所
香港国際旅行展示会(ITE)公式URL(日本語・英語・中国語):
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